尾張 大野城


お城のデータ
所在地 愛知県常滑市金山字桜谷
遺 構 模擬天守、曲輪、空堀
形 式 平山城 築城者: 大野氏 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 大草城から見るとすぐ南側の丘の上に天守が見える。これが大野城(別名宮山城)だ。城は、伊勢湾を望む小高い丘陵(青海山)の北部に築かれていて、四方を二重の空堀が巡らされていたとか。現在は、ほとんど住宅地となり、主郭部が城山公園となっている。

 主郭部には、二層の模擬天守(展望台)と城門が建てられ、また大野城主であった佐治氏を祀る佐治神社がある。この主郭部の三方を囲むように空堀が巡らされ、主郭下東側の鳥居があるあたりには 、往時の遺構かどうかは定かではないが土塁も残っている。また、主郭北側には一段下がった所に曲輪があり、現在は児童公園となっている。


歴     史
 大野城の築城年代は定かではないが、大野氏や一色氏が居城した。その後、佐治宗貞が3万石を領して大野城主となった。以後、佐治氏が為貞−信方−信吉と4代に渡って居城する。

 天正10年、本能寺で織田信長が討たれた後、佐治氏は秀吉に従わず、徳川家康に従ったため、小牧・長久手の合戦後改易となった。佐治氏の後には、織田長益が城主となった。しかし、長益はこの城の水利の悪さから大草城を築城して移り大野城は廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: 名鉄常滑線西ノ口駅〜徒歩約15分
 車 : 知多半島道路阿久比IC〜県道46号線〜県道259号線〜国道155号線
駐車場: 城山公園の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
伊勢湾を望む青海山に建つ天守からの眺めは優れもの。

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