大和 佐味城


お城のデータ
所在地 奈良県御所市別所
遺 構 曲輪、土塁、空堀、竪堀、堀切、土橋
形 式 山城 築城者: 不明 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 佐味城は、金剛山山麓に張り出した台地状の尾根を利用して築かれた城だ。この城の特徴は、台地上に空堀で囲まれた城域の中には、碁盤の目状に区画された屋敷跡と思われる曲輪群がある縄張りだ。

 これらの曲輪群は、周囲に1〜2m程度の土塁に囲まれ、寺院跡を利用した城郭遺構とも考えられているが、ハッキリしたところはわからない。

 区画整理された曲輪群の一番奥には高々と築かれた土塁で囲まれ、周囲には空堀が施された曲輪があり、ここが佐味城の主郭部だ。背後の金剛山側からの防御のために堀切が設けられてる。この更に西側の小さなピークの尾根側にも土塁と土橋・竪堀の遺構が残っている。 


歴     史
 佐味城は、築城年代や築城者については定かでない。永禄10年、三好三人衆と筒井順慶と対立関係にあった多聞城主松永久秀を救援するため、河内守護畠山高政と根来衆が大和へ侵攻し、筒井方であった佐味城を攻めた。しかし、城方の反撃に遭い撤退した。


お城へのアクセス
鉄 道: JR和歌山線御所駅、近鉄御所線御所駅〜バス/風の森
 車 : 南阪奈道葛城IC〜県道30号線
駐車場: 高鴨神社・葛城の道歴史文化館の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
丘陵に造成された新興住宅地のような曲輪群をもつ珍しい縄張りのお城。

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