甲斐 笹尾砦


お城のデータ
所在地 長野県北杜市小渕沢町下笹尾
遺 構 曲輪、土塁、堀切、竪堀
形 式 山城 築城者: 武田信虎 築城年代: 享禄4年


見 ど こ ろ
 笹尾砦は、釜無川左岸に半島状に突き出した八ヶ岳西麓の台地の先端部を利用して築かれている。釜無川から見上げると比高100m程あるが、台地側からは殆ど比高差はない。

 笹尾砦の縄張りは、先端部から一の曲輪から六の曲輪まで連郭式に曲輪が連なっていて、現在は三の曲輪と四の曲輪は駐車場となっていて遺構は消滅している。

 一の曲輪と二の曲輪は、城山公園として整備されていて、駐車場との間にある空堀や土塁の遺構がよく残っている。また、駐車場北側の雑木林に五の曲輪と六の曲輪が残り、浅くなっているが2条の堀の遺構を確認することができた。


歴     史
 笹尾砦は、享禄4年に武田信虎によって築かれた。今井信元が諏訪氏と結んで守護武田信虎に叛乱を起こすと、信虎は甲斐国内の混乱に乗じて諏訪氏の侵攻を予想して、諏訪方の領地であった笹尾に砦を築き、諏訪下社牢人衆に守備させた。しかし、牢人衆が逃亡してしてしまい砦は自落してしまった。

 天正10年に武田氏滅亡後に起きた天正壬午の乱では、北条氏が甲斐に入り若神子北城に本陣を布陣しているが、この際に北条氏の軍勢が笹尾砦に入ったと考えられている。


お城へのアクセス
鉄 道: JR中央本線小淵沢駅〜バス/下笹尾公民館
 車 : 中央道小淵沢IC〜県道11号線〜県道17号線
駐車場: 城山公園の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
釜無川の流れと富士山の眺望が抜群のお城。

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