伊勢 田 城


お城のデータ
所在地 三重県鳥羽市岩倉町字城山
遺 構 曲輪
形 式 平城 築城者: 九鬼泰隆 築城年代: 天文年間


見 ど こ ろ
 田城は、加茂川と河内川が合流する地点にある築かれた。現在の地形からはちょっと想像し辛いが、かつては城山の周囲を湿地帯が取り囲む要害の地であったようだ。

 現在、城跡は岩倉九鬼神社の境内となっている。この神社は、非業の死を遂げた九鬼浄隆を甥守隆(2代鳥羽城主)が祀ったもの。城の遺構は、神社社殿裏に腰曲輪と思われる曲輪が認められるが、どこまでが本来の城の遺構かは判別できなかった。


歴     史
 田城はは、天文年間に九鬼泰隆によって築かれた。泰隆−定隆−浄隆と三代に渡って田城を居城とし、浄隆の代には志摩七党から抜き出た勢力となったが、国司北畠氏の援軍を得た他の志摩七党により攻められ、この合戦で浄隆の最中に急死し、城は落城した。

 その後、波切城主九鬼嘉隆(浄隆の弟)が、織田信長の先鋒として水軍を率いて志摩へ攻め込み、志摩を平定、更に甥澄隆を暗殺して九鬼氏当主になり田城城主となった。その後、永禄3年に鳥羽城を築いて居城を移し、田城は廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: 近鉄志摩線加茂駅〜徒歩約15分
 車 : 伊勢道伊勢IC〜伊勢二見鳥羽ライン〜国道42号線〜国道167号線
駐車場: なし


ひとくち MEMO
志摩平定への幕開けとなった九鬼氏3代の居城。

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