丹波 石原城

お城のデータ
所在地： 京都府福知山市石原２丁目
遺　構： 曲輪、土塁、空堀
形　式： 丘城 築城者： 大槻辰高 築城年代： 天文年間


見　ど　こ　ろ
( 南面の土塁と横堀 ）
　石原城は、由良川左岸にある旗竿山から由良川へと帯びる丘陵の先端部を利用して築かれている。東と北は断崖となり由良川流域を一望することができ、豪族の居館を構える最適地だろう。現在は、大槻氏ゆかりの洞玄寺境内となっている。

　石原城の縄張りは、洞玄寺境内を城域とする不等形の方形単郭の居館形式で、北と東が急崖のため堀はないが、南から西側には高さ約４ｍ、堀幅約８ｍの土塁と横堀が構築され、南側正面付近は橫矢掛が設けられている。洞玄寺への進入路は後世に土塁を削られて設けられたもので、本来の虎口は南東角に開かれていた。


歴　　　　　史
（ 東側の土塁と虎口 ）
　石原城は、天文年間に大槻辰高によって築かれた。洞玄寺寺伝では大槻安芸守政治による築城とされているが、戦国時代に石原から高津一帯を支配した大槻辰高と同一人物と考えられている。

　大槻氏は、自立した在地豪族として勢力を誇ったが、天正３年に織田信長の命を受けて明智光秀が丹波へと侵攻すると、黒井城主赤井直正に与して織田勢に抵抗して敗れ去った。


お城へのアクセス
鉄　道： ＪＲ山陰本線石原駅～バス／府立工業高校前
　車　： 舞鶴若狭道福知山ＩＣ～府道５２５号線
駐車場： 洞玄寺の参拝者用無料駐車場を利用。


ひとくち ＭＥＭＯ
戦国時代に勢力を誇った在地豪族大槻氏ゆかりの城。

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