大和 田原本陣屋


お城のデータ
所在地 奈良県磯城郡田原本町郭内
遺 構 なし
形 式 陣屋 築城者: 平野長勝 築城年代: 寛永12年


見 ど こ ろ
( 陣屋跡の稲荷神社 )
 田原本陣屋は、現在の田原本町役場と住宅地となっている一帯に築かれていた。往時は陣屋を堀と土塁が囲繞し、中央部に藩主居館と政庁が置かれ、現在の役場付近には家臣団の屋敷があったとか。遺構は何も残っていないが、役場の片隅に「田原本陣屋跡」の案内板がある。

 田原本の町を散策すると、江戸時代の雰囲気を今に残す小さな城下町を味わえる。長顕寺の赤門は2代長泰が伏見城の通用門て移築したものだ。また、浄照寺の山門も伏見城の高麗門と伝えられている。


歴     史
( 浄照寺山門 )
 田原本陣屋は、寛永12年に平野長勝によって築かれた。初代長泰は賤ヶ岳七本槍の一人に数えられ、文禄4年に豊臣秀吉から田原本5,000石を与えられ、関ヶ原の合戦では東軍に与して本領安堵され旗本に列している。

 長泰の代では教行寺に寺内町を構築させ統治を委ねていたが、2代長勝は教行寺を箸尾へ移して陣屋を構え、寺内町を陣屋の城下町へと変更した。平野氏は以後旗本交代寄合として続いたが、明治元年に10代長裕が実高による石直しで1万石となり大名に列した。


お城へのアクセス
鉄 道: 近鉄橿原線田原本駅〜徒歩約10分
 車 : 西名阪道郡山IC〜国道24号線
駐車場: なし


ひとくち MEMO
周囲を堀に囲まれた陣屋も今では町役場。

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