磐城 天王館


お城のデータ
所在地 福島県白河市表郷東川田字天王下
遺 構 曲輪、土塁
形 式 山城 築城者: 結城重継 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 天王館は、河東田地区の背後にある小高い丘に築かれた城だ。現在は、主郭部分が白旗神社の境内となっている。市の史跡に指定されているが、神社社殿の廻りを中心に探索するも、社殿裏に土塁の一部が残っている程度で、削平自体も甘く、何処まで城域なのかよく分からなかった。 

 城の縄張りとしては、現有地形から山頂の神社境内辺りが主郭、南側に一段下がって二の曲輪、西側にも帯曲輪と思える曲輪があったと考えられる。


歴     史
 天王館は、築城年代は定かでないが、結城重継によって築かれた。重継は、白川結城氏4代結城顕朝の次男朝重の系統で、川東田を領して川東田氏を称した。

 天正4年、佐竹義重に奪われた棚倉赤館を奪回するため、結城義親は天王館を拠点として赤館を攻め、これを奪回した。しかし、天正7年には再度佐竹義重に攻められ天王館は落城、さらに白川城も攻略された。 
 
 天正18年、豊臣秀吉による奥州仕置により小峰城主結城義親は改易となり、天王館城主川東田清重も結城義親に従い伊達政宗の家臣となり、天王館は廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR水郡線磐城棚倉駅〜バス/河東田
 車 : 東北道白河IC〜国道4号線〜国道289号線〜県道277号線
駐車場: なし。


ひとくち MEMO
白川結城一族が赤館奪回のために集結したお城。

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