信濃 戸石城(桝形城)


お城のデータ
所在地 長野県上田市上野字城山
遺 構 曲輪、土塁、堀切
形 式 山城 築城者: 不明 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 戸石城は、東太郎山から神川に沿って伸びた支尾根にある三つのピークを利用して北から桝形城・本城戸石城と並び、更に戸石城から南西に伸びる尾根先端部のピークに米山城、神川沿いの丘に飯綱城を配した堅固な城塞群だ。

 桝形城は、北のピークを利用して築かれ、城塞群の背後からの攻撃を防ぐ役割を担っていた。縄張り自体は単純なもので北側の尾根筋を堀切で遮断し、本城へ続く尾根筋にも2条の堀切と三日月形の小曲輪が設けられていた。


歴     史
 戸石城は、築城年代や築城者などは定かではないが、中世に真田本城に本拠を構えた真田氏が外城として築いたと考えが有力。 

 天文10年、村上義清が海野氏を上野へと追いやり小県方面へと勢力を拡大すると、義清は戸石城を小県・佐久方面への拠点とした。

 天文19年に小県侵攻を図る武田晴信が戸石城を攻めるが、「戸石崩れ」と云われる武田氏敗北の合戦となる。しかし、天文20年、難攻不落を誇った戸石城が武田方の真田幸隆によって攻略され、以後武田氏の属城となった。天正11年の上田城築城まで真田氏の拠点となっていた。


お城へのアクセス
鉄 道: しなの鉄道上田駅〜バス/伊勢山
 車 : 上信越道上田菅平IC〜国道144号線
駐車場: 戸石城の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
城塞群の背後からの攻撃を防ぐ役割を担っていたお城。

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