近江 壺笠山城


お城のデータ
所在地 滋賀県大津市坂本本町
遺 構 曲輪、石垣、土塁
形 式 山城 築城者: 浅井・朝倉氏 築城年代: 元亀元年


見 ど こ ろ
 壺笠山城は、近江坂本から京へ通じる「白鳥越え」を押さえる位置にある壺笠山山頂部に築かれている。

 城の縄張りは、山頂部を削平した小規模なもので、円形の主郭と一段下に同遠心状に腰曲輪があり、主郭へは2ヶ所石段が設けられている。白鳥越えの山道へ通じる西側の帯曲輪下には、小曲輪が数段構えられ、尾根筋からの防禦ラインを構成している。 

 壺笠山城は、小規模な陣城として築かれたが、随所に石積みの遺構もあり、織田と浅井・朝倉の和睦後、坂本城主となった明智光秀によって修築された可能性もあるようだ。


歴     史
 壺笠山城は、元亀元年に浅井・朝倉氏によって築かれた。浅井長政と朝倉義景は、石山本願寺と手を結び山城山科まで南下して、織田信長と対峙した。

 浅井・朝倉勢は、延暦寺からの後方支援を受けて、壺笠山・はちが峰・青山に陣取り、信長はこれを京・近江大津の両方から挟撃したが、両軍とも活路を見いだせず膠着状態となり4ヶ月後両軍和睦し、浅井・朝倉勢は湖北へと退いた。


お城へのアクセス
鉄 道: 京阪電鉄石坂線穴太駅〜徒歩約1時間
 車 : 湖西道路滋賀里IC〜県道47号線〜平小谷林道
駐車場: なし。


ひとくち MEMO
京へ通じる白鳥越えの山道を押さえたお城。

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