近江 宇佐山城 北尾根砦


お城のデータ
所在地 滋賀県大津市錦織町宇佐山
遺 構 曲輪、石垣、土塁、竪堀、堀切
形 式 山城 築城者: 織田信長 築城年代: 元亀元年


見 ど こ ろ
( 主郭東側の帯曲輪 )
 宇佐山城北尾根砦は、宇佐山城ある宇佐山山頂から鞍部を隔てた北側のピーク山頂部に築かれている。宇佐山城の三の丸北側の急な斜面を恐る恐る降り、両側が急斜面となっている鞍部から痩せ尾根を登ると砦の主郭に至る。そこには中世城郭の名残を今も見ることができる。

 北尾根砦の縄張りは、尾根のピークに主郭を置き、北側に二の曲輪、更に北側から東側にかけて帯曲輪が配されている。宇佐山城と比べて石垣や土塁などの遺構はないが、急峻な地形が切岸だけで十二分の防御線と云える。


歴     史
( 砦南端の痩せ尾根 )
 元亀元年、織田信長は京洛と近江の押さえとして築城させ、森可成を城主とした。琵琶湖岸に面した坂本城とこの宇佐山城は、比叡山を両面から押さえる形で築かれた。 

 元亀元年8月、浅井・朝倉連合軍は、湖西を南下し宇佐山城に迫った。森可成、織田信治が迎撃するが討ち死にし、城は落城した。その後、信長と連合軍との和議が成立する。

 比叡山焼き討ちの際には、信長はこの宇佐山城から全軍の指揮をしたことで有名だ。また、坂本城築城まで明智光秀が居城としていた。 


お城へのアクセス
鉄 道: 京阪電鉄坂本線近江神宮駅〜徒歩20分(宇佐八幡宮の登城口)
 車 : 名神高速大津IC〜国道161号線
駐車場: 近江神宮参拝者用駐車場(無料)をちゃっかり利用。


ひとくち MEMO
道無き道を登れば琵琶湖を一望できるお城に行ける。

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