丹波 藁無城


お城のデータ
所在地 京都府南丹市園部町船岡
遺 構 曲輪、石垣、堀切
形 式 山城 築城者: 内藤氏 築城年代: 室町時代


見 ど こ ろ
 藁無城は、船岡地区にある林松寺が藁無城の居館が在ったところで、城はこの寺の背後の裏山山頂部に築かれている。現在、山頂までの登場道は消えてしまっており、寺の左手にある墓地から北に向かって尾根筋を直登する。

 藁無城の縄張りは、山頂部に主郭を置き、北に向かって尾根筋に五段の曲輪が連郭式に配置され、北端には背後の丘陵から伸びる尾根を断ち切るように堀切が設けられている。

 城の規模自体は小規模な城だが、城山自体北側を除く三方の斜面は急斜面となっていてなかなか要害地形だ。また、主郭周囲にはかつては石垣が廻らされていたと思われ、その一部が残存していた。 


歴     史
 藁無城は、室町時代に内藤氏によって築かれた。藁無内藤氏は、丹波守護代八木城主の内藤氏の分家である。

 戦国時代の永禄2年、城主内藤季有が杉崎大和守と氷上郡の赤井氏に与して八木城主内藤宗勝と戦ったが、赤井氏が八木方に寝返ったため季有は敗れた。永禄7年には、城主内藤季行は、八木城の内藤和泉守から謀反の疑いをかけられ、藁無城を攻められている。


お城へのアクセス
鉄 道: JR山陰本線船岡駅〜徒歩約15分(登城口)
 車 : 京都縦貫道園部IC〜府道19号線
駐車場: 林松寺参拝者用の無料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
丹波守護代内藤氏の一族、藁無内藤氏の居城。

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