下総 山川館


お城のデータ
所在地 茨城県結城市上山川字我里内
遺 構 曲輪、土塁、堀
形 式 居館 築城者: 山川氏 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
( 西側の土塁と空堀 )
 山川館は、鬼怒川右岸の微高地に築かれていて、現在は東持寺境内となっている。山川朝貞によって建立された東持寺が江戸時代の寛永3年に居館跡へと移って来たとか。

 山川館は、南北195m×東西148mの長方形をした居館で、周囲には土塁と堀が囲繞し虎口が南に向けて開かれている。豪族の規模としては大規模な居館に分類され、鎌倉時代以来から続く山川氏の勢力の大きさを知ることができる。


歴     史
( 北側の土塁と堀跡 )
 山川館は、築城年代は定かでないが山川氏によって築かれた。山川氏は、結城朝光の四男重光が分家し山川氏を称したことに始まり、結城氏の家臣ではなく独立した勢力を持ち、本家と行動を共にしている。

 戦国時代、結城政勝が戦国大名へと脱皮する時期、山川直貞は結城氏と共に小田城の小田氏治と交戦している。以後、山川氏は直貞−氏重−晴重と代を重ね、結城氏に従って行動している。氏重の代の永禄8年頃に綾戸城を築いて移った。


お城へのアクセス
鉄 道: JR水戸線結城駅〜バス/消防代10分団
 車 : 圏央道五霞IC〜国道4号線〜県道54号線
駐車場: 東持寺の参拝者用無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
結城氏の一族山川氏累代の居館。

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