近江 山本山城


お城のデータ
所在地 滋賀県長浜市湖北町山本
遺 構 曲輪、土塁、堀切、竪堀、土橋
形 式 山城 築城者: 山本氏 築城年代: 平安末期


見 ど こ ろ
 山本山城は、賤ヶ岳から南へと連なる丘陵の先端、山本山の頂上部に築かれている。山本山の南から西にかけて、かつては琵琶湖が迫っていた要害の地であったとか。

 宇賀神社から若宮山古墳まで緩やかな斜面を登る。この斜面には段曲輪が数段見られ、種路城の遺構とされている。古墳から急な斜面を30分、眼下に北近江の平野と琵琶湖に浮かぶ竹生島を一望。きつい登りの疲れが吹き飛んでしまう。

 山本山城は、山頂部に土塁で囲繞された長方形の主郭、その南側に二の曲輪(この曲輪は後世破壊されている。)を置き、主郭北側の尾根筋には連郭式に8つの曲輪と6条の堀切が交互に配された縄張りとなっている。


歴     史
 山本山城は、平安末期に山本義経によって築かれた。治承4年に以仁王の令旨に応じて平家追討の挙兵をしたが、平知盛によって居館を焼き討ちになった。

 戦国時代に阿閉氏が居城していたが、永正年間には浅見城主浅見氏が詰城としていた。浅見氏は一時浅井亮政と反目したが、その後浅井氏に臣従した。

 浅井長政の頃、阿閉貞征が城主となり小谷城防衛の重要支城となっていた。天正元年、貞征が浅井氏を見限り織田方に下った結果、小谷城は孤立しついに落城した。天正10年、本能寺の変後、阿閉貞征は明智光秀に組みして滅び、山本山城もこの頃に廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR北陸本線河毛駅〜バス/山本山登山口
 車 : 北陸道長浜IC〜国道8号線〜県道258号線
駐車場: 宇賀神社参拝者用の無料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
山頂の城から見る琵琶湖の眺めは抜群!

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