飛弾 萩原諏訪城


お城のデータ
所在地 岐阜県下呂市萩原町萩原
遺 構 曲輪、石垣、堀
形 式 平城 築城者: 不明 築城年代: 戦国時代


見 ど こ ろ
 山国飛騨にしては珍しい平城だ。城跡は、飛騨萩原駅の直ぐ近くにあり、本丸部分が諏訪明神の境内となっている。神木の杉の大木が林立しているからすぐに場所は分かる。

 城の縄張りはよく分からないが、現在残っている本の丸部分は、正方形で東と南側の堀、川石を積み上げた石垣が残っている。特に東南隅・北東隅の櫓台は見応えがある。また、虎口が南と西に開かれ、南の虎口が正門となっている。


歴     史
 萩原諏訪城の築城は、いつ誰によったか諸説があり、三木直頼・金森長近・佐藤秀方の3者が考えられる。いずれにせよ戦国末期には築城されていたことは確かである。

 天正13年、越前大野城主金森長近は、羽柴秀吉の命を受け飛騨に侵攻し、松倉城主三木自綱を滅ぼして、飛騨を領国として秀吉から与えられた。

 城代となった佐藤秀方の子方政は、関ヶ原の折り西軍に与したため改易となり、城は金森長近の支城となったが、元和の一国一城令によって廃城となった。廃城後も「金森旅館」と改称して存続していたが、元禄5年に金森氏転封に伴い、高山城共々破却された。


お城へのアクセス
鉄 道: JR高山本線飛弾萩原駅〜徒歩5分
 車 : 名神小牧IC〜国道41号線
駐車場: なし。


ひとくち MEMO
川石を積み上げた石垣が残っているお城。

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