伊予 伯方城


お城のデータ
所在地 愛媛県今治市伯方町木浦
遺 構 曲輪、土塁、岩礁ピット
形 式 水軍城 築城者: 村上師清 築城年代: 明徳3年


見 ど こ ろ
( 能島村上氏の菩提寺 禅興寺 )
 伯方城は、伯方島の木浦湾を取り囲みように築かれた群郭複合式の水軍城だ。

 城主村上氏の居館は、丸山南方丘陵の先端部に三段に分かれた曲輪を持つ伯方館(本館)。西側に菩提寺禅興寺、丸山北側に長崎山城、港脇には木ノ浦城金ヶ崎砦などの館・砦を総称して伯方城だ。宮窪の瀬戸に浮かぶ能島城もこの伯方城の詰の城である。ここを大根城として勢力の誇った能島村上氏の勇姿を見る思いがした。


歴     史
 伯方城は、明徳元年頃に村上師清によって築かれた。異説はあるが、村上(前期)義弘没後、木ノ浦の領家職として入封した師清(信濃村上氏 or 北畠氏)は、今岡水軍を破り義弘の名跡を継ぎ村上(後期)氏を称した。

 2代義顕は、三子を応永26年に能島・来島・因島の三家を分立させた。嫡流家が能島村上氏で義顕の長子雅房を初代とし、代々伯方城を本拠とした。6代武吉は、永禄12年後に居城を国分山城へ移し伯方城には村上義久が入った。天正13年の四国征伐後、能島村上氏が安芸竹原へと移った時、義久もこれに従い伯方城は廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR予讃線今治駅〜バス/伯方BS〜バス/木浦港
 車 : しまなみ海道伯方島IC〜国道317号線
駐車場: なし


ひとくち MEMO
能島村上氏の大根城であったお城。

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