常陸 櫛形城


お城のデータ
所在地 茨城県日立市十王町八反
遺 構 曲輪、土塁、横堀
形 式 丘城 築城者: 宍戸宗時 築城年代: 嘉元年間


見 ど こ ろ
( 主郭東側の横堀と土塁 )
 櫛形城は、日立十王スポーツ広場・十王総合福祉センターがある十王川左岸の丘陵のピークを利用して築かれている。福祉センター南側から南へ登れば左手に墓地が櫛形城の城域の東端に当たる。

 櫛形城は、丘陵のピークに南北約100m×東西約70mの方形をした主郭を置き、東の尾根に3段の小曲輪、北にも帯曲輪が配置された縄張りとなっている。主郭の周囲には傾斜の急な南側を除いて三方を囲繞する様に横堀と土塁が巡らされ、東の墓地となっている曲輪との間には二重の横堀が設けられていた。


歴     史
( 主郭西側の横堀と土塁 )
 櫛形城は、嘉元年間に宍戸宗時によって築かれたと云われている。宍戸氏は宗時−知時と二代38年間に渡って居城していた。

 南北朝時代、建武3年に佐竹氏は南朝方に属した菅股城の大塚氏の南進に備えて小野崎通胤を小野崎城から櫛形城へと移した。しかし、櫛形城が水の手に欠点があったため、応永3年に通胤の子通春は山尾城を築いて居城を移し、櫛形城は山尾城の出城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR常磐線十王駅〜バス/ゆうゆう十王
 車 : 常磐道日立北IC〜県道10号線
駐車場: 日立市十王スポーツ広場の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
主郭を囲繞する土塁と横堀が完存しているお城。

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