美濃 南宮山陣城

お城のデータ
所在地：	岐阜県不破郡垂井町宮代
遺　構：	曲輪、土塁、堀切、土橋
形　式：	陣城	築城者：	毛利秀元	築城年代：	慶長5年

見　ど　こ　ろ

南宮山陣城は、南宮大社の背後に聳える南宮山、その山頂から東に伸びる尾根筋のピーク築かれている。秀元が南宮山に布陣して、関ヶ原の合戦まで一週間の日があった。それ故、尾根筋を堀切で断ち主郭と北側の帯曲輪の城域をを確立させ、土塁も築き城としての防御設備がちゃんと構築されていた。 　大垣城方面への視界は極めて良く、逆に関ヶ原方面は南宮山山頂などの樹木に遮られ全く見えない。この陣城の縄張りを見ても、毛利氏は主戦場を大垣方面と想定して土塁や堀切が配置されており、関ヶ原での合戦を想定していなかったと考えられている。

歴　　　　　史

南宮山陣城は、慶長５年に毛利秀元によって築かれた。慶長5年9月7日、秀元（毛利輝元養子　毛利元就四男穂井田元清の長男）は15,000の兵を率いて南宮山に陣を構える。 　9月15日に関ヶ原の合戦が行われたが、秀元以下南宮山麓・近辺に布陣した吉川広家（出雲月山富田城主）、安国寺恵瓊、長宗我部盛親らは参戦することなく敗走する。毛利輝元は防長2ヶ国に大幅減封となっり、秀元は長門櫛崎城で6万石を分知された。

お城へのアクセス
鉄　道：	ＪＲ東海道本線垂井駅〜徒歩約20分（登城口）
車　：	名神関ヶ原ＩＣ〜国道21号線
駐車場：	南宮大社の参拝者用無料駐車場を利用

ひとくち ＭＥＭＯ

大垣方面を主戦場として築かれた毛利主力の陣城。

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