岩代 小田山城


お城のデータ
所在地 福島県会津若松市門田町黒岩字館山
遺 構 曲輪、土塁、竪堀、堀切
形 式 山城 築城者: 葦名氏 築城年代: 南北朝時代


見 ど こ ろ
 
 小田山城は、会津若松城の南東に位置する小田山に築かれている。現在は、小田山公園となっていて、主郭部には丹羽家の墓や田中玄宰の墓がある。

 城の縄張りは、丹羽家の墓がある曲輪が一番広く、主郭と考えられここから北の尾根筋に削平地が幾段にも連なっている。田中玄宰の墓のある曲輪から更に尾根筋を登ったところに物見台があり、背後には堀切の遺構があった。

 戊辰戦争の時、小田山から西軍が鶴ヶ城に向けて佐賀藩がアームストロング砲を据えて砲撃した。西軍陣地からは鶴ヶ城が指呼の間であり、小田山からの砲撃を嫌い直江兼続が神指城築城を上杉景勝に進言したが、兼続の恐れたことが260年後の戊辰戦争で実際に行われたのだ。兼続の先見の明に脱帽。


歴     史
( 小田山から見る会津若松城 )
 小田山城は、南北朝時代に葦名氏によって築かれた。康暦元年に蘆名直盛が本拠を鎌倉から会津へと移し、至徳元年の黒川城を築いている。小田山城は、この頃に黒川城の詰の城として築かれたと考えられている。

 小田山城は、葦名氏の全盛期を築いた16代盛氏が向羽黒山城を築く永禄11年まで葦名氏の本拠黒川城と一対の詰の城と機能していた。


お城へのアクセス
鉄 道: JR磐越西線会津若松駅〜バス/建福寺前
 車 : 磐越道会津若松IC〜国道121号線〜国道49号線〜県道64号線
駐車場: 小田山公園の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
葦名氏歴代の居城黒川城の詰のお城。

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