尾張 大高城


お城のデータ
所在地 愛知県名古屋市緑区大高町城山
遺 構 曲輪、土塁、空堀
形 式 丘城 築城者: 不明 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 大高城から東約1km、大高川を挟んだ丘陵には織田信長が大高城への備えとして築いた鷲津砦丸根砦がある。

 現地を訪れてみて、大高城と両砦とが目と鼻の先の距離で対峙していたことが良くわかった。今川方にしてみれば、この両砦が大高城と鳴海城の間に打ち込まれた楔であったろう。

 現在の大高城は、後世の開墾等により改変されているものの、本丸・二の丸などの曲輪が良く残り、本丸と西側にある二の丸との間には、空堀が見事に残っていた。


歴     史
 大高城の築城年代は定かではないが、永正年間には花井備中守が居城し、天文・弘治年間には水野忠氏父子が居城した。

 永禄2年、今川方に寝返った鳴海城主山口教継は、沓掛城・大高城を攻略した。永禄3年、桶狭間の合戦の時、今川義元は大高城へ兵糧の搬入を松平元康(徳川家康)に命じたことで有名だ。

 桶狭間の合戦後、戦略価値の無くなった大高城は廃城となったが、元和2年、尾張藩家老志水忠宗が1万石を領して、館を設け明治まで代々続いた。


お城へのアクセス
鉄 道: JR東海道本線大高駅〜徒歩約15分
 車 : 名古屋高速3号大高線大高IC〜市道
駐車場: なし。


ひとくち MEMO
桶狭間の合戦では、松平元康(徳川家康)が兵糧の搬入を成功させたお城。

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