下野 勝山城


お城のデータ
所在地 栃木県さくら市氏家字勝山
遺 構 曲輪、土塁、空堀
形 式 平山城 築城者: 氏家公頼 築城年代: 建久年間


見 ど こ ろ
 勝山城は、鬼怒川の河岸段丘を要害にして築かれた崖端城で、現在は本丸一帯が城址公園として整備されている。

 勝山城の縄張りは、鬼怒川に面して方形の土塁と空堀に囲まれた本丸を置き、さくら市ミュージアムがあるところが二の丸、更に南側の住宅地が三の丸だ。本丸北側には、帯曲輪(北二の丸)があり、さらにその北側には空堀が設けられている。

 本丸は、2ヶ所に虎口が設けられ、東側の虎口には木橋が掛けられ、ここを狙って横矢が掛けられる構造になっていた。これら、本丸の周囲を巡る土塁や空堀は、整備されていることもあるが、なかなか見応えのある遺構だ。


歴     史
 勝山城は、建久年間に氏家公頼によって築かれた。公頼は宇都宮城主宇都宮朝綱の子で、鬼怒川左岸24郷を領した。氏家氏は、鎌倉時代〜南北朝にかけて宇都宮一族の中でも大きな戦功を上げている。

 その後、氏家綱元の時に家系が絶え、宇都宮氏の重鎮飛山城主芳賀高家の子高清が城主となった。氏家芳賀氏は、以後飛山城と連携しながら宇都宮氏の北の守りを固め那須氏と戦っている。慶長2年、宇都宮国綱が秀吉によって改易された時、宇都宮一門一族全て追放となって勝山城も廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR東北本線氏家駅〜バス/勝山公園前
 車 : 東北道宇都宮IC〜国道293号線〜国道4号線〜県道125号線
駐車場: 勝山公園の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
宇都宮氏の北を守った氏家一族の拠点となったお城。

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