河内 白木陣屋


お城のデータ
所在地 大阪府南河内郡河南町白木
遺 構 移築現存門、石垣
形 式 陣屋 築城者: 石川総長 築城年代: 万治元年


見 ど こ ろ
 陣屋跡は、白木のバス停(府道沿い)から真っ直ぐ東に300m、下り坂のすぐ手前の所にあった。道路北側の旧家の長屋門が目印だ。長閑な農村の一角、周囲の雰囲気にすっかり溶け込んでいて、この長屋門が白木陣屋の長屋門を移築したものだとは、まったく気付かなかった。白木陣屋の在った場所に今も残っている。

 長屋門のすぐ東側に、白木陣屋の石垣が今も良く残っている。(多少、草に覆われ石垣だとは分かりづらいが)旧家の建っている集落自体が、全て白木陣屋の跡地。西側は、全くの平地だが、東・南・北側は下を流れる川に向かって谷となっていて、采地陣屋といえども一応の防備を考慮した縄張りとなっている。


歴     史
 万治元年、伊勢神戸藩主石川総長は、大坂城番に任じられ役知料1万石を河内石川・古市郡内で加増され、それまでの所領1万石と併せて2万石となり、伊勢神戸を居城とした。

 河内の飛地領は、1万石と所領の半分を占めることから、飛地領の支配のため采地陣屋を白木に設けた。享保17年、石川総茂は伊勢神戸から常陸下館へ転封するが、河内白木領は石川氏の飛地領として明治まで至った。


お城へのアクセス
鉄 道: 近鉄河内長野線富田林駅〜バス/白木
 車 : 阪和道美原北(上りは美原南)IC〜府道35号線〜国道309号線〜府道27号線
駐車場: なし


ひとくち MEMO
田圃の中にある草むした石垣が印象的な陣屋。
  • 白木陣屋の長屋門移築先
    民家 大阪府南河内郡河南町白木(陣屋の石垣の手前にある農家の長屋門)

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