肥前 唐船城


お城のデータ
所在地 佐賀県西松浦郡有田町山谷牧字平瀬
遺 構 曲輪、石垣、空堀
形 式 平山城 築城者: 松浦 栄 築城年代: 建保6年


見 ど こ ろ
 唐船城のある丘陵を避けるように川が多く蛇行する、有田川を堀とした城の縄張りだ。丘陵の北側に山田権現(山田神社)がある、ここが唐船城趾。丘陵の南側に唐船城公園があって、どうしてもこちらの方へ行ってしまい、その結果は丘陵山頂にある物見台跡までひたすら登ることになる。要注意!

 城跡は、神社鳥居側にある案内板脇から本丸へ一直線に登る石段を登る。中腹部の削平地に本丸を置き、本丸まで斜面を三段に削平し、しかも各曲輪を石垣で固めた縄張りとなっている。


歴     史
 松浦党の祖と言われる源久(松浦久)は、延久元年に梶谷城を居城にして上下松浦郡に所領を拡げた。建保6年、孫の栄が有田氏を称し唐船城を築城した。その後、唐船城は梶谷松浦宗家の持城となり、宗家13代松浦盛が唐船城を居城とした。

 戦国時代には平戸の松浦隆信との争い、永禄11年に佐賀村中城主龍造寺隆信の仲介で平戸松浦隆信の子を養子にすることで和睦した。天正5年、龍造寺隆信は唐船城を攻めて開城させ、城主に龍造寺信周を入れた。その後、松浦信明・有田茂成が居城するが、寛永年間に廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: 松浦鉄道大木駅〜徒歩約10分
 車 : 武雄佐世保道佐世保東IC〜国道202号線
駐車場: 山田権現前に3台程度の駐車スペースあり。


ひとくち MEMO
丘陵の山麓に築かれたお城。

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