加賀 和田山城


お城のデータ
所在地 石川県能美市和田町
遺 構 曲輪、土塁、空堀
形 式 丘城 築城者: 和田坊超勝寺 築城年代: 永正3年


見 ど こ ろ
 和田山城は、国指定史跡となっている和田山・末寺山古墳群の中にある。和田山一帯は、史跡公園として整備されていて、前方後円墳・前方後方墳・円墳など、そこかしこに40数基も築かれていて、城めぐりはさておき、まずは古墳めぐり。一見の価値はある。

 城跡は、和田山南側に築かれ、曲輪や空堀が見事に残っている。本丸・二の丸にある櫓台は、古墳を利用したものだ。城の縄張りは、本丸・二の丸、その周りに腰曲輪が配置されている。特に、二の丸周囲に巡らされた空堀は見事だ。


歴     史
 和田山城は、永正3年に、和田坊超勝寺によって築かれた。永禄4年、加賀一向一揆の主導権争いから大小一揆が起き、本願寺が推す大一揆超勝寺勝利して、加賀は本願寺領国となった。

 天正3年、越前一向一揆を制圧した織田信長は、加賀にも侵入して江沼・能美郡をも支配下に組み込み、北の庄城の柴田勝家に配した。

 天正8年、佐久間盛政によって加賀尾山御坊(現金沢城)が陥落すると、一揆側は白山麓の船岡鳥越城などの能美丘陵に築かれた諸城に移り最後の抵抗を試みた。この時、和田山城には安井左近が城主となり、一揆側と対戦している。


お城へのアクセス
鉄 道: JR北陸本線寺井駅〜バス/ふれあいプラザ
 車 : 北陸道小松IC〜国道8号線/大長野西〜県道/三道山
駐車場: 歴史民俗資料館、ふるさと歴史の広場の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
古墳群の中にあり、この城もまた古墳を利用して築城されたお城。

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