美作 遣手場砦

お城のデータ
所在地：	岡山県津山市中北上
遺　構：	曲輪、土塁、堀切、竪堀
形　式：	山城（付城）	築城者：	宇喜多氏	築城年代：	天正１２年

見　ど　こ　ろ

遣手場砦は、岩屋城包囲の付城群でもっとも北に位置する。東の稜線を荒神ノ上砦から登り詰めると遣手場砦からＵターンして西の稜線を伝い南下するちょうど折り返し点だ。 　遣手場砦には６ヵ所の陣所が設けられて、土塁で囲繞されている。これらの陣所も荒れており、遺構確認は容易ではない。

歴　　　　　史

遣手場砦は、天正１２年に岩屋城攻めの陣城として宇喜多氏によって築かれた。この砦には杉原下野守が布陣した。 　天正１０年、備中高松城を攻めていた羽柴秀吉は、本能寺の変が起きると毛利輝元との間に和議が結ばれ、備中川辺川以東は宇喜多氏領と定められた。これを不服とした毛利方の中村頼宗は岩屋城開城に応じなかった。 　天正１２年、宇喜多氏は荒神山城主花房職秀を大将にして岩屋城を攻めたが、城を落とせず、前将軍足利義昭の調停により和議が結ばれ岩屋城は開城した。

お城へのアクセス
鉄　道：	ＪＲ姫新線坪井駅〜バス／岩屋谷口
車　：	中国道院庄ＩＣ〜国道１８１号線
駐車場：	岩屋城の無料駐車場を利用。

ひとくち ＭＥＭＯ

岩屋城を囲む付城群の一番北に位置する砦。

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