常陸 権現山城


お城のデータ
所在地 茨城県かすみがうら市上志筑字権現下
遺 構 曲輪、土塁、横堀
形 式 山城 築城者: 不明 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
( 主郭南側の虎口と土塁 )
( 主郭西側の土塁 )
 権現山城は、筑波山から派生する支尾根の一つが恋瀬川右岸に向けて半島状に突き出した先端部にある権現山の山頂部を利用して築かれている。城跡からは志筑城を始め、府中城のある石岡市街地まで一望することが出来、恋瀬川沿いに柿岡城から岩瀬方面へと通じる街道を抑える要害の地でもあった。

 権現山の南麓にある農研機構の果樹試験場の東端に沿って登城口まで舗装道が通じている。登城口から御野立碑と権現社まで遊歩道が登る。御野立碑と権現社が建つ場所が城域の東端部で、物見台として機能していたのであろうか。

 権現山城は、長方形をした主郭を置き、主郭の北から西側にL字形をした二の曲輪を配置し、主郭と二の曲輪の周囲を横堀が囲繞した縄張りとなっている。主郭北側を除く三方と二の曲輪の周囲に土塁が構築されている。特に、東側から南側の横堀と土塁の遺構は見応えがあった。


歴     史
( 主郭南側の土塁と横堀 )
 権現山城は、築城年代や築城者など詳細なことは定かでないが、一説によれば、南北朝時代に南朝方に与した益戸国行が、北朝方の大掾氏と戦った際に拠った志筑城とはこの権現山城であるとしている。


お城へのアクセス
鉄 道: JR常磐線石岡駅〜バス/五輪堂
 車 : 常磐道千代田石岡IC〜国道6号線〜県道138号線〜県道64号線
駐車場: なし


ひとくち MEMO
志筑城の詰の城と云われているお城。

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