常陸 柿岡城

お城のデータ
所在地： 茨城県石岡市柿岡字館
遺　構： 曲輪、土塁、空堀
形　式： 平城 築城者： 柿岡時家 築城年代： 建久3年


見　ど　こ　ろ
（ 保育所南側の土塁 ）
　柿岡城は、恋瀬川と小倉川に挟まれた河岸段丘崖を利用して築かれている。現在の柿岡小学校の敷地一帯が城跡で、小学校への上り坂近くに案内板があり、小学校の玄関前に城石碑が建てられている。

　城の縄張りは、小学校のプール脇にある丸の内稲荷社辺りが主郭で、小学校グランドが二の曲輪、小学校南側の畑地が三の曲輪、小学校西側の子育て支援センターと保育園敷地一帯が四の曲輪だ。遺構は、保育園の南側に土塁の一部と堀跡が残っている。


歴　　　　　史
（ 丸の内稲荷社 ）
（ 石岡小学校内に建つ城石碑 ）
　柿岡城は、建久3年頃に柿岡時家によって築かれた。時家は、小田城主八田知家の八男で柿岡の地を領して柿岡氏を称し、永禄の中頃まで約400年に渡り柿岡城を本拠としていた。

　戦国時代末期に柿岡氏が衰退すると、柿岡は佐竹氏の勢力下に置かれ片野城主太田資正の子梶原政景が入り小田氏へ備えの城となった。天正元年に太田資正父子が小田城の小田氏治を攻め落とし梶原政景は小田城へと移り、柿岡城へは真壁義幹が入った。文禄4年、佐竹氏の命で長倉義興が入り、その後国分盛重が城主となった。

　慶長7年に佐竹義宣が出羽久保田へ移った後、慶長19年に立花直次が5,000石で入封、元和7年に旧領筑後三池10,000石へ転封する。元和９年に稲葉正勝が5,000石で入ったが、寛永9年に稲葉正勝は相模小田原へ転封になり、以後柿岡は天領となり柿岡城は廃城となった。　


お城へのアクセス
鉄　道： ＪＲ常磐線石岡駅〜バス／柿岡
　車　： 常磐道千代田石岡ＩＣ〜県道138号線〜県道64号線
駐車場： 子育て支援センターの無料駐車場を利用


ひとくち ＭＥＭＯ
春日局の子、稲葉正勝が城主だったお城。

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