常陸 井上城


お城のデータ
所在地 茨城県筑西市井上字狭間
遺 構 曲輪、土塁
形 式 平城 築城者: 不明 築城年代: 南北朝時代


見 ど こ ろ
( 畑地となっている主郭 )
 井上城は、小貝川右岸の台地上に築かれているが、往時は大宝沼が城西側の低湿地帯まで繋がっていたとか。

 城の縄張りは、攻城戦の長期化に備えた陣城であったことから、城域は多勢の将兵を駐屯させる広さがあり、自然の谷で区切られた五つの曲輪が台地上に並んだ縄張りとなっている。現在は山林と畑地となっているが、主郭の東側には僅かであるが土塁の遺構が一部残っていた。


歴     史
 井上城は、築城者は定かではないが南北朝時代に北朝方の陣城として築かれた。暦応2年に北畠親房が小田城から大宝城へと入り、康永元年には関城・大宝寺城を北朝方が攻め落とすが、この攻城戦で足利尊氏の重臣高師冬が本陣を置いたとも云われている。


お城へのアクセス
鉄 道: 関東鉄道常総線黒子駅〜徒歩約20分
 車 : 圏央道常総IC〜国道294号線〜県道54号線
駐車場: なし


ひとくち MEMO
高師冬の本陣が置かれたと伝えられている陣城。

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