羽後 稲庭城


お城のデータ
所在地 秋田県湯沢市稲庭町字古館前平
遺 構 模擬天守、曲輪、土塁、堀切
形 式 山城 築城者: 小野寺経道 築城年代: 建長年間


見 ど こ ろ
 「稲庭うどん」で有名な湯沢市稲庭町、皆瀬川沿いに開けた町を見下ろす急峻な山に白亜の天守(模擬天守)が見える。この城が仙北平野に勢力を誇った小野寺氏の本城だった稲庭城だ。

 稲庭城は、城山の山頂部に主郭を置き、西側中腹部の尾根に二の丸を置いた縄張りとなっている。二の丸には、模擬天守以外に、物見櫓台と土塁が残っている。ここから更に山道を登ると主郭へ行ける。(訪れた時、本降りの雨とガスのため主郭への登城は断念、途中にある三重の堀切を見たかったが・・・。)現在は、二の丸まで遊歩道とスロープカーが整備され、難なく登ることができる。三層の模擬天守からの眺めは横手盆地を一望することができる。 


歴     史
 稲庭城は、建長年間に小野寺経道によって築かれた。小野寺氏は、源頼朝より奥州征伐の戦功として雄勝郡を得て、経道の時にこの地に移り稲庭を本拠とした。

 小野寺氏は、一族を西馬音内城湯沢城などに配して勢力を拡張、戦国時代に入ると平鹿郡へと進出を図り、居城を沼館城へ、更に天文23年頃には横手城へと移し、稲庭城は有力な支城となった。

 文禄5年、雄勝郡の支配を確立するため、最上義光は侵攻を開始し、稲庭城は清水義親を主将とする最上勢に攻められ落城、その後廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR奥羽本線湯沢駅〜バス/稲庭梺
 車 : 湯沢横手道湯沢IC〜国道398号線
駐車場: スロープカーの無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
三層の模擬天守からの眺めは横手盆地を一望することができるお城。

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