信濃 稲荷山城


お城のデータ
所在地 長野県千曲市稲荷山町字屋敷
遺 構 土塁、井戸
形 式 平城 築城者: 上杉景勝 築城年代: 天正11年


見 ど こ ろ
( 城小路の井戸 )
 千曲川左岸に面し、松本方面へと向かう北国西街道と飯山方面へ北上する谷街道の分岐点となっている稲荷山宿。この交通の要衝を押さえるために築かれたたのが稲荷山城だ。

 城は、平城であった故、現在では宿場町の中に埋没していまい往時の縄張りなどを知ることはできない。

 現在、稲荷山城の土塁であるとする「鉦山」が住宅地の一角にあり、ここに稲荷山城の案内板と城跡碑が立てられている。また、国道403号線沿いに「城小路の井戸」が残っている。


歴     史
 稲荷山城は、天正11年に上杉景勝によって築かれた。天正10年の本能寺の変後、北信濃四郡は上杉景勝の支配下に入り海津城(松代城)を拠点とした。同じ頃、徳川家康の支援を受けた小笠原貞慶が松本城を回復した。

 景勝は、小笠原氏の北上に備え稲荷山城を築き、保科豊後守と八幡館の松田盛直を守将とした。慶長3年の景勝の会津移封まで稲荷山城には留守居が置かれたが、移封後に廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: しなの鉄道屋代駅〜バス/本八日町
 車 : 長野道更埴IC〜国道18号線〜国道403号線
駐車場: なし。


ひとくち MEMO
上杉景勝が旧領を回復した小笠原長慶に備えて築いたお城。

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