美作 院庄館


お城のデータ
所在地 岡山県津山市神戸
遺 構 土塁、堀跡、井戸
形 式 居館 築城者: 不明 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 院庄館は、現在明治になって後醍醐天皇と児島高徳を祀る作楽神社境内となっている。

 太平記によれば、正慶元年に元弘の変に敗れた後醍醐天皇が隠岐に配流される時、院庄館にて児島高徳が『天莫空勾践。時非無范蠡。』の十文字の詩を記した伝承地だ。境内には児島高徳の銅像もある。

 院庄館の遺構は、神社周辺部に土塁が延長500mに渡って残っている。土塁の周辺に残る堀は、明治になって作楽神社建立の際に掘られた堀とか。


歴     史
 院庄館も築城年代は定かではないが、鎌倉時代初期の頃から美作守護館としてあったと考えられている。

 正平2年、山名時氏は赤松貞範と戦い、笹向城・高田城を攻め、自ら院庄館を落として居城とした。戦国時代、元亀2年には宇喜多氏がこれを奪い片上秀胤に与えた。この地は、宇喜多・毛利氏の争奪戦がくり広げられた地である。

 慶長8年、信濃川中島より森忠政が美作一国を領して入封。院庄館の修築を試みたが、この地は適地ではなく津山築城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR姫新線院庄駅〜バス/神楽神社前
 車 : 中国道院庄IC〜県道206号線
駐車場: 作楽神社の参拝者用無料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
鎌倉時代からの美作守護の居館。

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