信濃 牧之島城


お城のデータ
所在地 長野県長野市信州新町牧野島城
遺 構 曲輪、土塁、堀、馬出
形 式 平城 築城者: 武田信玄 築城年代: 永禄9年


見 ど こ ろ
 牧之島城は、犀川が「Uの字」状に蛇行して半島状となった台地上に築かれた城だ。三方を犀川によって守られた後ろ堅固の城となっている。

 案内板の縄張り図によれば、半島状の付け根に当たる東側には、左右に丸馬出と三日月堀を設けて、本丸西側には二重の堀は設けられていたとか。

 現在は、南側の丸馬出と三日月堀、西側の二重の空堀、本丸と二の丸の間の堀が残り、本丸虎口には土塁が復元されている。本丸東側の三の丸との間にも空堀があり、土塁に囲まれた千人枡形と呼ばれる内枡形の虎口となっていた。


歴     史
 牧之島城は、永禄9年に武田信玄によって築かれ、深志城(後の松本城)城将馬場信房が預かった。天正3年、長篠の合戦で馬場信房は討ち死し、翌年に信房の子信春が城将となった。

 天正10年、織田信長が本能寺に斃れると、この地は上杉景勝の勢力下に組み込まれ、芋川親正が城将となった。慶長3年、上杉景勝は会津へと移封となり、芋川氏ら牧之島の諸将もこの地を去った。

 その後、慶長8年に松平忠輝が松代城主となると老臣松平信置を在城させたが、元和2年に忠輝が改易となると、元和の一国一城令によって廃城となった。 


お城へのアクセス
鉄 道: JR長野新幹線・信越本線長野駅〜長野バスターミナル〜信州新町/牧之島
 車 : 上信越道長野IC〜県道35号線〜国道19号線/犀峡高入口〜町道
駐車場: 牧之島城の無料駐車場を利用。(三の丸内が駐車場)


ひとくち MEMO
武田氏築城の縄張りを今に伝えているお城。

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