近江 大津城


お城のデータ
所在地 滋賀県大津市浜大津5丁目
遺 構 なし。
形 式 平城(水城) 築城者: 天正14年 築城年代: 浅野長吉


見 ど こ ろ
( 琵琶湖疎水 )
 大津城は、かつては琵琶湖に浮かんだ水城も今では跡形もない。琵琶湖に面して本丸を置き、半円状に奥二の丸・二の丸・三の丸を配し三重の堀に囲まれた縄張りであったとされているが、全て市街地の下に埋もれ推定の域を出ないのが実態のようだ。

 京阪浜大津駅前の琵琶湖汽船のりば一帯が本丸跡で、駅の正面(琵琶湖側)の歩道橋脇に石碑があるだけだ。この本丸跡に江戸時代には大津代官所が置かれていた。また、三井寺駅前にある琵琶湖疎水の開口部が大津城北東部外堀のラインと推定されるとか。


歴     史
 大津城は、天正14年頃に浅野長吉によって築かれた。築城には廃城となった坂本城の遺材が用いられ、また住民も移され城下町が形成されてた。城主は、浅野長吉−増田長盛−新庄直頼−京極高次と変わった。

 慶長5年、関ヶ原の合戦前夜、東軍徳川方に組した京極高次は大津城に籠城、西軍の毛利元康らの猛攻により落城した。しかし、大津に毛利勢が足止めされている間に東軍が関ヶ原で勝利を納めた。同年に城主京極高次は若狭小浜へと移り、代わって戸田一西が入城した。大津城は西軍との籠城戦のため大破しており、慶長7年に膳所城が築城され大津城は廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: 京阪京津線浜大津駅〜徒歩5分
 車 : 名神大津IC〜県道56号線〜県道18号線
駐車場: 京阪浜大津駅前の有料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
かつては琵琶湖に浮かんでいたお城。

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