紀伊 新宮城


お城のデータ
所在地 和歌山県新宮市新宮字丹鶴
遺 構 曲輪、石垣、堀
形 式 平山城 築城者: 浅野忠吉 築城年代: 元和4年


見 ど こ ろ
 新宮城は、熊野川河口の小高い丘の利用して築かれていて、現在本丸一帯が丹鶴公園として整備されている。

 熊野川を挟んで対岸には鵜殿城、そして更に東には熊野灘(太平洋)の海原が見え、新宮城が別名沖見城と呼ばれた由来が良くわかる。

 新宮城は、本丸を中心に鐘の丸・松の丸が主郭部を形成し、主郭部から一段下がって二の丸を配した縄張りだ。かつては本丸に三層五階の天守が建てられ、40余の城門と櫓が威容を誇っていた。現在、新宮市では城の復元も視野にいれた整備計画が進行中とか。


歴     史
 新宮城は、元和4年に浅野忠吉によって築かれた。忠吉は、兄浅野幸長より新宮28,000石を分封され、丹鶴山に築城を開始したが、翌年備後三原に移封された。

 徳川頼宣が、紀伊和歌山城55万石の太守に封ぜられた際に、付家老として水野重仲が遠江浜松より35,000石で新宮城主に移封された。重仲は築城工事を継続し、3代重上の時に完成した。新宮水野氏は、幕府から任じられた代々紀州藩付家老として、藩内では田辺城主安藤氏共々重きをなした。


お城へのアクセス
鉄 道: JR紀勢本線新宮駅〜徒歩約15分
 車 : 湯浅御坊道路御坊IC、伊勢道伊勢IC〜国道42号線
駐車場: 丹鶴公園の無料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
熊野灘を望むことのできる近世城郭。

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