越後 寺山城


お城のデータ
所在地 新潟県村上市大場沢字寺山
遺 構 曲輪、土塁、堀切、畝状竪堀
形 式 山城 築城者: 鮎川氏 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 普済寺の背後に東西に半島状に伸びる丘陵、左手のピークに寺山に寺山の城、そして丘陵先端部の宮山に大葉沢城が築かれている。寺山の城は、大葉沢城の別郭とも考えられる。(一応、新潟県の行った中世城館調査では別の城とされていた。)

 寺山のピークを削平(結構削平が甘い感じがすが・・・)した主郭は、周囲に低いながらも土塁が残り、虎口が2ヶ所設けられていた。更に東端の切岸下には、相当浅くなっていたが畝状竪堀の遺構を見ることができた。


歴     史
 寺山の城は、大葉沢城と同様に、室町時代に鮎川氏によって築かれた。鮎川氏は、本庄城主本庄氏の一族と云われて、室町時代には小泉荘でも本庄氏と並ぶ有力国人となっている。

 戦国時代も天正8年には、鮎川清長は同族小川長資と共に本庄城を襲い、本庄房長を出羽に追う下克上を行っている。永禄11年、鮎川盛長は本庄繁長に大葉沢城(寺山の城も含めて)を攻め取れらたが、上杉謙信の追討を受け鮎川氏も本庄城攻めに参陣してる。慶長3年に上杉景勝が会津若松へ移封になり、鮎川氏一族も景勝に従って会津へと移った。 


お城へのアクセス
鉄 道: JR羽越本線村上駅〜バス/大葉沢
 車 : 日本海東北道朝日三面IC〜県道349号線
駐車場: 大葉沢地区公民館の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
大葉沢城と一城別郭とも云えるお城。

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