但馬 豊岡城

お城のデータ
所在地： 兵庫県豊岡市京町
遺　構： 曲輪、竪堀
形　式： 平山城 築城者： 宮部継潤 築城年代： 天正8年


見　ど　こ　ろ
（ 本　丸　跡 ）
　豊岡城は、円山川左岸に位置する神武山と呼ばれる独立丘陵上に築かれている。宮部継潤が築く前に同じ場所には小規模な城（木崎城）があったとも云われてる。

　現在は神武山公園として整備されているが、本丸にあった天守台や笠の丸との間にあった堀切などの遺構が、上水道配水池設備の造成のために消滅してしまった部分も多いようだ。

　豊岡城は、神武山頂上部に本丸を置き、西側に笠の丸をはじめ4段の曲輪が設けられ、東の尾根筋には梯郭式に6段の曲輪が配された縄張りで、北側麓の図書館敷地付近一帯に居館部が設けられていた。


歴　　　　　史
（ 豊岡県庁の正門 ）
　豊岡城は、天正8年に宮部継潤によって築かれた。天正8年に但馬へと侵攻した羽柴秀吉は有子山城に籠もる但馬守護山名祐豊を滅ぼした。秀吉は有子山城へは青木重矩、豊岡には宮部継潤を入れた。

　天正10年に継潤を鳥取城へと移り、その後豊岡には木下重堅・尾藤知定・明石則実・福原直高と次々と城主が代わり、慶長2年には杉原長房が豊後杵築から移り30,000石を領した。

　杉原氏は、長房−重長＝重玄と三代続く。重長の跡を甥の重玄が末期養子となり継承したが10,000石へと減封され、承応2年に重玄が早世して杉原氏は断絶し、豊岡城も廃城となった。


お城へのアクセス
鉄　道： ＪＲ山陰本線豊岡駅〜徒歩約15分
　車　： 北近畿豊岡道但馬空港ＩＣ〜県道50号線〜国道312号線
駐車場： 豊岡市立図書館の無料駐車場を利用


ひとくち ＭＥＭＯ
豊岡市街の中心部を一望する神武山に築かれたお城。

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