信濃 伊深城


お城のデータ
所在地 長野県松本市岡田伊深
遺 構 曲輪、石垣、土塁、堀切、竪堀
形 式 山城 築城者: 井深氏 築城年代: 室町時代


見 ど こ ろ
 伊深城は、伊深地区の若宮八幡社背後の裏山に築かれている。神社から東の尾根筋の曲輪群まで遊歩道が整備されていて、迷うことなく登ることができる。

 東の尾根筋から堀切を渡って更に竪堀があるが、竪堀側に土留めの石積みが見ることができる。ここから3段の曲輪が並び、最高所の曲輪が主郭だ。主郭南側と西側虎口下にも石垣の遺構があった。

 伊深城も小笠原氏流の縄張りで、主郭背後の北側には二重の大堀切と深く急な竪堀があり、更に尾根筋には3条の堀切が防備を固めていた。


歴     史
 伊深城は、築城年代や築城者について定かでないが、保元年間に岡田冠者親義が築城したとの伝承もあるが、室町時代に井深氏が築いたと推定され、その後後庁氏が居城していた。

 天文19年、武田氏が「イヌイの城」(埴原城または犬甘城か?)を落とすと、その夜のうちに小笠原長時の居城林城深志・岡田・桐原山家の5城は自焼した。この岡田城が伊深城のことである。 

 小笠原氏没落後、伊深城へは武田氏の家臣小宮山織部が入城している。天正10年、武田氏滅亡後は徳川家康に属した小笠原貞慶の持城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR篠ノ井線松本駅/松本BT〜バス/伊深
 車 : 長野道松本IC〜国道158号線〜国道143号線〜国道254号線
駐車場: 伊深城の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
斜面には長く深い竪堀が幾本も施されたお城。

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