大和 黒木西城


お城のデータ
所在地 奈良県宇陀市大宇陀区黒木
遺 構 曲輪、土塁、堀切、畝状竪堀群
形 式 山城 築城者: 不明 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 黒木西城は、本郷谷と黒木谷に挟まれた南北に延びる丘陵に築かれている。 本郷溜池南側の展望台背後の山だ。展望台から10mも登れば、竪堀と土塁・切岸が出迎えてくれる。

 黒木西城は、秋山城攻略の為に築かれた本郷城本郷東城黒木北城黒木東城を束ねる拠点の城であったと考えられ、他の4城に比べて規模のある城だ。

 丘陵最高所に主郭を置き、馬蹄形に曲輪群を配置し、尾根筋の要所要所には堀切を設け防御強化を図っている。城域は、全山植林と雑木に覆われていて、曲輪群の中にはブッシュで遺構確認もままならない箇所もあるが、それでも比較的遺構確認のし易い城といえる。写真映りはあまり期待できないが、主郭西側下の斜面には20条以上もある畝状竪堀群が圧巻。


歴     史
 黒木西城は、築城年代や築城者については定かでないが、戦国時代の永禄3年から松永久秀による口宇陀侵攻戦にて、宇陀三将の一人秋山氏の居城秋山城攻略のために築かれた陣城であるとも考えられている。


お城へのアクセス
鉄 道: 近鉄大阪線榛原駅〜バス/大宇陀高校前〜徒歩約15分
 車 : 名阪国道針IC〜国道369号線/榛原〜国道370号線/大宇陀
駐車場: なし(本郷温泉椿寿荘宇陀寮前の本郷溜池堤防入口付近に駐車スペースあり)


ひとくち MEMO
十数本にのぼる畝状竪堀群が見事に残るお城。

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