大和 西宮城


お城のデータ
所在地 奈良県生駒郡平群町西宮1丁目
遺 構 曲輪、空堀
形 式 丘城 築城者: 嶋氏 築城年代: 室町時代


見 ど こ ろ
 竜田川駅北西にある小高い丘が西宮城で、現在平群中央公園になっている。谷を隔てた所も公園の一部になっているが、そこには下垣内城があった。

 西宮城址には、奈良県指定史跡となっている西宮古墳があり、この古墳も曲輪の一つとして利用されていた。城の主郭部は、公園化によって城の遺構はまったくない。公園の隅っこに案内板(縄張図付)があるだけ。

 公園南側のフェンスを乗り越えると、そこには深さ約5m×幅約3m程の空堀が残り、更に空堀南側の土塁に1ヶ所虎口があり、虎口の先に小郭があった。ちょうど平群神社の裏あたり。ちゃんと残っていたお城の遺構。


歴     史
 西宮城は、室町時代に嶋氏によって築かれたと云われ、別名嶋城とも云う。近江佐和山城主石田三成の家老嶋左近勝猛は、この城の元城主で筒井郡山城主であった筒井順慶の三家老の一人であった。

 城は、嶋氏の平時の居城で、詰めの城として椿井城が築かれたとも云われている。長禄4年に畠山義就方の一手が嶋城を攻めたが、嶋氏はこれを撃退している。この時の嶋城は、この西宮城なのか詰め城の椿井城なのかは定かではない。


お城へのアクセス
鉄 道: 近鉄生駒線竜田川駅〜徒歩約10分
 車 : 第二阪奈道路壱分IC〜国道168号線
駐車場: 平群中央公園の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
公園のフェンスを乗り越えてみると、そこにはお城の遺構が残っていた。

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