大和 十市城


お城のデータ
所在地 奈良県橿原市十市町
遺 構 なし
形 式 平城 築城者: 十市氏 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 十市町集落の北のはずれに城跡はあった。まわりは水田と畑となっていて、城の遺構などは何も残っていない。周囲から一段高くなった畑の片隅に「十市城址」の碑が草に埋もれてあるだけだった。 


歴     史
 十市城は、築城年代は定かではないが十市氏によって築かれた。始めは館程度の規模と考えられるが、時代と共に拡張され城となった。永正年間には、十市遠治が興福寺大乗院領の荘官となり、筒井・越智氏と並んで国判衆の一人と数えられ、大和武士長谷川党の中心勢力であった。

 戦国時代、十市遠忠は筒井城主筒井順興・順慶に仕え、詰め城として龍王山城を築いた。筒井順慶と信貴山城主松永久秀との勢力争いにより十市城は落城している。天正13年、筒井定次が伊賀上野に移封されたが、十市一族は従わず、大和郡山城主となった豊臣秀長に臣従した。


お城へのアクセス
鉄 道: 近鉄橿原線新ノ口駅〜徒歩約15分
 車 : 西名阪郡山IC〜国道24号線
駐車場: なし


ひとくち MEMO
畑の中に建てられた石碑だけがやけに立派に感じた。

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